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【うつ病罹患記】「私、うつ病かも?」と思った6つのサインと初診のキッカケ

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「私、うつ病かも?」と思った6つのサインと初診のキッカケ うつ病

みなさん、お疲れ様です^^

うつ病罹患者であり就労支援スタッフのShasanです!

今回は「私、うつ病かも?」と思ったサイン6つと
初診に至ったキッカケを振り返ります。

  • うつ病って聞いたことあるけどいまいち分からない
  • うつ病のサインってどんなのがあったの?
  • 初診のキッカケは何だったの?

といったみなさんの疑問にお答えします!

ご自分や周りの方々に当てはまったら要注意ですよ。

最後までご覧いただけると嬉しいです(^_^)v

そもそも「うつ病」って何?

うつ病は、ひとことで言うと、「心のエネルギーが枯渇してしまう病気」です。(−中略−) うつ病は心の病気ですが、それを引き起こすのは脳内のトラブルであり、医学的には「脳の病気」です。ですから、うつ病の原因を、「精神的(性格的)に弱いから」「がんばりが足りないから」「周囲に甘えている」などととらえることはまちがいです。周囲の人のこのような誤解は患者さんを苦しめるだけではなく、患者さんから適切な治療を受ける機会をも奪ってしまう危険性があるので気をつけなければなりません。

坪井康次 「患者のための最新医学 うつ病 改訂版」2021

一昔前まで、うつ病は「心の風邪」と表現されていました。

しかし、ここ最近ではうつ病は「脳病」であるということが通説となってきました。

うつ病の原因として一般的には

脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が欠乏している説がよく挙げられます。

うつ病の生涯有病率は、男性で10%前後女性で20%前後といわれています。つまり、男性の10人に1人女性の5人に1人は一生のうちに1回はうつ病にかかることになるわけで、そういう意味では、うつ病はだれでもかかる可能性のあるありふれた病気といえます。

坪井康次 「患者のための最新医学 うつ病 改訂版」2021

このようにうつ病は誰でもなりうる病気だといえます。

実際私が出会ったうつ病の方でも

こんな明るい性格の人が!?

こんなサバサバした人が!?

と思うことがありました。

この病気はなりやすい性格の傾向はあれども、
決して弱いからうつ病になるわけではないというのがポイントです。

うつ病の症状とは?

うつ病の症状は、「精神的な症状」と「身体的な症状」に大きく分けることができます。
精神的な症状は、さらに、「感情面の症状」「意欲・行動面の症状」「思考面の症状」の3つに分けることができます。

坪井康次 「患者のための最新医学 うつ病 改訂版」2021

うつ病と聞くと、精神的な症状の印象が強いと思いますが、

実は身体的な症状もあります。

症状の区分を下の表にまとめてみました。↓

表:うつの症状
坪井康次 「患者のための最新医学 うつ病 改訂版」2021

このようにうつの症状は様々です。

身体症状に関しては日常のちょっとした不調と近いため精神の症状と合わせて判断することが大切です。

私に起きたうつ病の6つのサイン

私が心療内科を受診する前に起きていたサインをお教えします!

①気分の落ち込み

うつ病の代表的な症状でもある「気分の落ち込み」が私にもありました。

うつ病の気分の落ち込みが一般的な気分の落ち込みとどう違うかを解説します。

一般的な気分の落ち込みは、
たとえ落ち込んだとしても自分で気持ちを切り替えることができたり、
2〜3日で自然と回復できたりすることができます。

しかし、うつ病の気分の落ち込み
長時間(3日以上)経過しても自然回復できず
自分自身で気持ちの切り替えを行うことが極めて困難
”深く”落ち込むことが特徴です。

私の場合、うつ病になった当時
症状がひどくなるにつれて

自分が評価されるに値しない存在だから悪いんだ

私が犠牲にならないと部下を守れない

と過度に自責の念に囚われてしまったり、
自分を大事にすることをおろそかにしてしまうようになりました。

一度そういった思考になると
自分ではなかなか抜け出せず、
同僚や家族に「そんなことない」いわれても

口ではみんなそう言っているけど、本当はどう思ってるかわかんないじゃん

と私を心配してくれる周りの人でさえ信じられなくなりました。

このように“深く”落ち込むことで周りの人を信用できなくなり、
どんどん孤独感が強くなっていくことで
また余計に落ち込むといった
負のスパイラルが続いていきました。

②極度の不眠

気分の落ち込みが日常的になると
私に極度の不眠の症状が襲ってきました。

その当時の睡眠時間が2時間で、
布団の中に入っても

明日は何が起こるんだろうか。

明日がやってくるのが怖い

といった考えや感情がぐるぐると頭の中で巡り巡って
気が付いたら意識がなく、
アラームの音で目を覚まし、時計をみると
毎日残酷な気持ちになっていました。

うつと診断された後、当時の会社の産業医の勧めで受けた
睡眠の検査では異常は見られないと聞いたときは

「なんでこんなに毎日眠れないのに“異常”じゃないの⁉」

というヒステリックな気持ちは今でも忘れられません。

③朝方起きれないほどの「倦怠感」

2時間睡眠で目が覚めても、尋常じゃない「倦怠感に毎日襲われていました。

やっとの思いで起き上がっても
遅刻ギリギリにならないと準備ができないほど体が重く、
職場まで運転して到着し
更衣室で作業着に着替えるとスイッチが切れたように
倦怠感がなくなるといったことが毎日起こっていました。

仕事から帰ってくると、疲労感と共に
ジワジワと倦怠感が戻ってきて一度ベッドに入ると
なかなか出ることができず、疲れているのに

「明日も嫌な出来事が起こるんじゃないか」

という不安が疲労と倦怠感に加わり
不眠のサイクルに入っていくのが毎日続きました。

④仕事の時間が近づいてくると出てくる「吐き気」

仕事の時間がやってくると吐き気も加わり
それが朝の支度を余計に邪魔をしていました。

仕事場についても胃が重たく
ギューっと絞られるような感覚と
仕事で食品を扱っていたことから
食べ物の匂いでさらに吐き気が強まり
毎日耐えるのに必死でした。

それが部下が退勤するまで続き
一人で事務作業をするときになって
少しずつ楽になっていきましたが、
普段は別のビルで勤務している
上司がいきなり来たらどうしようと思うと
全回復には至りませんでした。

⑤喉がつっかえて喋れない

作業中は吐き気と喉のつっかえで喋ることができませんでした。

吐き気を我慢するために喉が自然と締まる感覚と
極度の不安から何も話したくない気持ちから
このような症状が出ていたのではないかと
今では考えています。

実際に部下や従業員の方に話しかけられたら
平然を装いなんとか会話していましたが
心の中では

お願い。もう誰も話しかけないで!

と相手にとって理不尽なイラつきを感じるほど
喉でいろんな感情や身体症状を止めていました。

⑥急激な背中の痛み

ある日職場で作業していると急に右の肩甲骨辺りが凝り出して
最初はピリピリする感覚だったのが
しばらくすると動けなくてうずくまるほどの激痛に襲われました。

早めに休憩をもらってストレッチをしたり、
鎮痛剤を飲んだりしても痛みは引かず、
即席で調べたストレッチをして誤魔化しながら
その日の勤務をなんとかこなしました。

それがまさかうつ病の身体症状だとは思わなかったので
仕事が終わるとそのまま整形外科に行きました。

初診のキッカケ=原因不明の「痛み」

背中の激痛を見てもらう為、整形外科を受診したのですが
レントゲンに何も写らなかったため原因が分からず、
お医者さんも頭を悩ませていました。

その日は痛み止めと湿布をもらい帰宅しましたが、
どちらも痛みがほんの少し紛れるだけで
回復にはつながりませんでした。

その状態を3日ほど耐えたところで我慢できず
私なりに整形外科での出来事を考えた結果、
そこで初めて

もしかして精神の方かも…

と疑い、心療内科を予約しました。

しかし昨今の心療内科はどこも患者さんでいっぱいで
初診が1ヶ月先と言われて
かなりショックでしたが
根本的な解決のために背中の痛みを1ヶ月耐え
やっとの思いで初診を迎えました。

診察の際に、主治医から背中の痛みうつの症状の一つだと聞いたときは驚きました。
私もそれまでうつ病は精神的な症状だけだと思ってたので
身体に痛みとなってあらわれることを知ったときは
原因が分かったことへの安堵感
「これからどうなるのだろうか」という
新たな不安で複雑な気持ちになりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の内容を下にまとめてみました。

  • うつ病は「心のエネルギーが枯渇してしまう脳の病気
  • 私が経験したうつ病のサイン6つ
    1. 気分の落ち込み
    2. 2時間しか眠れない
    3. 朝方起きれないほどの「倦怠感」
    4. 仕事の時間が近づいてくると出てくる「吐き気」
    5. 喉がつっかえて喋れない
    6. 急激な背中の痛み
  • 初診のキッカケは、医者でも原因不明の「痛み

うつ病の症状は人それぞれ出方が異なるため
ご自身に気になる症状があれば自己判断はせず、
最寄りの心療内科やメンタルクリニック等を受診すると
原因が分かった時の安堵感から
少しは気持ちが楽になると思います。

読者のみなさんからの

「私の場合はこうでした!」や「記事の内容が分かりやすかったです!」

などのコメントもお待ちしております。

以上、お読みいただきありがとうございました。

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