みなさん、お疲れ様です^^
みなさんの中で「就労支援スタッフ」や「就労支援員」という職業を聞いたことがあるという方は
どれぐらいいらっしゃるでしょうか?
おそらく、「聞いたことがない」という方がほとんどだと思います。
そこで!今回は私、Shasanの本業でもある「就労支援スタッフ」について解説してきたいと思います。
難しい用語もあるとは思いますが、できるだけ分かりやすく解説しますので
どうぞ最後までご覧ください。
「就労支援スタッフ」ってどこにいるの?
就労支援スタッフは、施設によっては「就労支援員」とも呼ばれていて、
主に以下のような施設に勤務しています。
- 就労移行支援事業所
- 就労定着支援事業所
- 発達障害者支援センター
- 福祉事務所
ちなみに私はいちばん上にある「就労移行支援事業所」に勤務しています。
就労移行支援事業所については下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】【就労支援員の見聞録】就労移行支援で「これは良い!」と思うサービス3選
「就労支援スタッフ」ってどんな仕事をするの?
事業所によってサービスの内容が若干異なりますが
一般的な業務内容として
- 就職のための知識(求人の探し方、履歴書の書き方、ビジネスマナーなど)を教える
- 事前の面談などの情報から希望条件に合う職場を探し、提案する
- 利用者さんの就職に関する適正把握や現状に対する不安や悩み事などを聞くための面談を行う
- ハローワークや求人応募先に同行し、利用者さんの情報提供をしたり、面接に立ち合ったりする
などが挙げられます。
私が勤めている事業所は自主学習スタイルなのですが、
パソコン系の業務に携わりたい利用者さんが多いので
ExcelやWordの操作に関する質問に答えたり、
情報処理能力検定の対策問題を提供したりしています。
パソコン以外の勉強をしている方も中にはいて(日商簿記や社会福祉士など)
そういった専門性のある勉強をしている方には
勉強法の提案や、ネットを使った疑問点の調べ方などを教えています。
このように、「求職活動前から就職までのサポート」を行うのが就労支援スタッフの仕事です。
就労支援スタッフとして意識していること
各事業所の方針やスタッフの知識や経験によって対応は異なるとは思いますが、
私が就労支援スタッフとして意識していることは
利用者さんの言葉を一旦受け止める
です。
利用者さんの中には就職関係の悩みだけではなく
プライベートの悩みを聞く機会も少なくはありません。
どんな悩みを打ち明けられたとしても
私は真っ向から否定はしません。
むしろ利用者さんの言葉を一旦受け止めます。
利用者さんの言葉を受け止めるワード「そっか、そっか。」
例えば利用者さんが
「こんな私を雇ってくれる会社なんてないですよ。」
というようなことをおっしゃったとします。
そこで「そんなことないですよ!」
と、励ますつもりでほとんどの方は返してしまうと思います。
実はこれ、利用者さんの言葉に含まれている
感情や考えをピシャ!っと否定してしまっている可能性があります。
そうすると利用者さんの中では
「どうせお世辞で言ってくれているんだろうな」
とか
「私の考えも聞かず否定された!」
と思ってしまい、心の距離に一線引いてしまうことにつながりかねません。
そうならないように、私は先ほど紹介した
「そっか、そっか。」をまず使い、話を最後まで聞きます。
そうすることで利用者さんに「私の話を聞いてくれてる」
という安心感を与えることができます。
その後は
「不安になっちゃいますよね。」
といった感じで利用者さんの感情に共感したり、
「そう考えてしまうきっかけとかってありました?」
などとどうしてそう思うのか理由を聞いたりします。
このように、利用者さんの言葉を否定せず、一旦受け止めることを心がけています。
どうしたら「就労支援スタッフ」になれる?
「障がい者の方を相手するのだから特別な資格が必要なのでは?」
「福祉系の仕事の経験がないと就職するのは厳しそう。」
といった言葉をよく耳にします。
実は、就労支援スタッフになるのに資格は必要ありません!!!
事業所の雇用条件がなければ、福祉未経験でもなれます!
しかし
実際、厚生労働省が運営している「職業情報提供サイト jobtag」では以下のように記されています。
障害者福祉施設指導専門員(生活支援員、就労支援員等)
就業するには?
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、専門的な知識や技術が求められる職業だけに、新卒で福祉施設に入職するのは、社会福祉系の学部がある大学・短大や福祉系の専門学校の卒業生が多い。公営の施設の場合は、地方公務員の試験に合格することが前提となる。
厚生労働省 「職業情報提供サイト jobtag」 障害者福祉施設指導専門員(生活支援員、就労支援員等) https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/244
この職業に就くには、何よりもまず障害者の人権、人間としての尊厳を重んじること、そして愛情と共感をもって利用者に接し、穏やかな態度で仕事に臨むことが求められる。障害者のなかには、自分の意思を伝えるのが苦手な人もいるので、相手の気持ちに寄り添い、何を求めているのかをしっかりと理解するコミュニケーション能力も必要である。利用者との信頼関係を築き、利用者が自立に向かう過程に立ち会えたり、自分なりの創意工夫が成果に結びつくことに「働きがい」を感じている人が多い。
就労支援スタッフは学歴や資格が必須ではないのですが
障がいに対する専門的な知識やコミュニケーション能力が求められます。
私の場合、実際にうつ病になったことと
うつ病で休職している際に「リワークプログラム」の中で受けた
病気理解のプログラムを通して
うつ病だけでなく、統合失調症、双極性障害、ASD、ADHD、LD、PTSDなどの
基礎的な精神疾患や発達障害の知識を学んだことが
現在の仕事にかなり役立っています。
また、コミュニケーションに関しても「リワークプログラム」で受講した
「NVC(非暴力コミュニケーション)」の知識を応用し、
利用者さんと接しています。
「リワークプログラム」については下の記事で紹介しています
【関連記事】【リワーク利用体験記】リワークプログラムを利用するメリット&デメリット各3選とその理由
まとめ
これまでの内容をまとめると以下の通りになります。
- 就労支援スタッフは就労移行支援事業所などの福祉施設に勤務している
- 仕事内容は、障がい者の方の「求職活動前から就職までのサポート」を行う
- 就労支援スタッフになるには学歴や資格は必須ではないが、
専門的な知識やコミュニケーション能力が求められる
いかがでしょうか?
就労支援スタッフという職業のことや
Shasanが普段どんな仕事をしているか
少しはイメージできたのではないでしょうか?
この記事を読んで、一人でも多くの人が
「こんな職業があるんだ!」だったり
「就労支援スタッフになりたい!」
といった気持ちを持ったりしてくれたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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