みなさん、お疲れ様です(^^)
うつ病で就労支援員のShasanです!
みなさんの中で
「今の職場で休職したけど、復職が気まずい…」
「復職したものの、やっぱり今の職場あってないかも…」
という方がいらっしゃるかもしれません。
私もうつで休職している際に
『復職しても続けられるかな…』
といった不安や
復職後も
『休職前と環境が変わってない…どうしよう。』
と悩んでいたので
その気持ち痛いほど分かります。
そこで今回は
私がうつでも転職できた経緯と
就労支援員になって初めて知った
別ルートでの転職方法をご紹介します!
この記事を通して
うつ病での転職の流れをお教えしつつ、
転職への一歩を後押し出来ると幸いです(^^)
私が転職を考えたきっかけ
まず、私が転職を本格的に考え始めたきっかけをお話しします。
約1年2ヶ月の休職から復職して2ヶ月経った頃、
当時の職業が小売業だったこともあり
約1ヶ月に及ぶ商戦の時期が迫っていました。
その時に従業員さんや同僚、上司の間で囁かれていたのが
「そろそろShasanに発注などの
責任のある仕事を任せてもいいのでは?」
ということでした。
復職にあたって、人事部には
「ゆっくり様子を見ながら仕事量や裁量を増やしてほしい」
とお願いしていたのですが、
復職して2ヶ月、それも時短勤務から
フルでの出勤になって1ヶ月も経たないうちに
この話が上がってきました。
当時の上司にどうにか今の仕事量と裁量で
もう少し続け出せてほしいとお願いはしましたが
帰ってきた返事は
上司「正社員である以上、評価できる業務をやらないと
私が評価できないし、Shasanもボーナスもらえないよ」
とのことでした。
確かにおっしゃる通りなのですが、
それでも休職前の業務量と責任が伴うことを
考えると不安が一気に強まり、
今後のことが心配になってきました。
この時に今よりマイペースで仕事ができるよう
今までのキャリアを捨ててでも
転職しようと心に決めました!
仕事を続けながら転職活動へ!
最初は当時の職場の誰一人として相談せず、
自分一人でコソコソと転職活動を始めました。
新卒からまだ3年目だったこともあり
キャリアについて不安もありましたが
背に腹は変えられないとの思いから
コツコツと転職活動に挑みました。
1. 自分がやりたいことを見つける
やりたいことは実は転職を考えた時点で決まっていました。
うつ病になり、休職時にリワーク施設に通う中で
『私も自分と同じように
精神疾患で悩んでいる方々のサポートがしたい!』
との思いが芽生えていました。
その思いが復職しても心のどこかにあり
どうしても諦めきれない自分がいました。
一度こうと決めたら簡単に曲げられない
私の性格も相まって
『もし企業を探して、
できるところまで挑戦してみて
ダメだった時に違う道を探そう!』
と思い切って現在の就労支援員を目指し始めました!
「就労支援員」については下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】【就労支援員の見聞録】「就労支援スタッフ」のお仕事を徹底解説!
2. 求人サイトで企業探し
とりあえず片っ端から
一般の転職サイトを6社ほど登録し、
毎日3回ほど転職サイトを巡回して
「就労支援員」や「就労移行支援」といった
キーワードを入れて検索を繰り返していました。
すると1週間ほどで
地域密着型の求人サイトの中から
2社ほど応募していたので
この2つの企業をメインに
転職を進めていこうと決めました。
3. かなり悩んだ履歴書作成
基本情報や学歴・職歴、職務経歴書なんてものは
思ったよりスラスラかけました。
問題は「志望動機」。
ここでみなさんが悩むであろう、
あの問題に私も直面することになりました。
オープン就労にするか、クローズ就労にするか。
それは
自分の病気を開示して就労する「オープン就労」か
自分の病気を一切隠して就労する「クローズ就労」にするか
という問題でした。
私の希望としては「オープン就労」でしたが
『受け入れてもらえるのだろうか』という不安や
『うつ病というだけで“できない人”だと思われないか』
という自信の無さもありました。
そこでやってみたのが、
「あえてクローズ就労用の志望動機を考えてみる」です!
しかし、いくら考えても
私が就労支援員を目指した動機は
うつ病を開示しないと説明できなかったのです。
また、「私のうつの経験が就労支援員という仕事に活かせる!」
と考えていたこともあり(もちろん今でもそう思っています(^^)v)
「うつ病のことは短所ではなく長所であり、私らしいアピールポイントだ!」
と捉えることができると
自信を持って志望動機を書くことができました!
実際に提出した私の志望動機
そして出来上がった志望動機がこちらです!↓
私はうつ病で休職中にリワークを利用した経験があります。その際に仕事として私が直接ハンディキャップのある方々を支援したいという夢ができ、それを叶えるために転職活動をしています。御社では利用者とスタッフとの『対等な関係』を心がけ、利用者の自立を促す支援を行っていると知り、その姿勢に大変魅力を感じました。現職で培った主体的に学び、試行錯誤する力を活かし、いかにして利用者の方々の幸せな選択肢を増やすことができるかを模索し続ける就労支援スタッフになりたいと思い、御社を志望しました。
実際にこの文章で提出しました。(ちょっと恥ずかしい(^^;))
ここまではっきり書いたなら
最後まで堂々といようという気になり
次の面接対策でもより力が湧いてきました!
【重要!】「オープン就労」も「クローズ就労」もより良い選択!
ここでみなさんに強くお伝えしたいことは
「オープン就労」と「クローズ就労」、
どちらが良くて、どちらが悪いとは
個人的には思っていません。
私はたまたま「オープン就労」を選択しましたが、
どちらの選択もメリット・デメリットがあります。
上の表の通り、それぞれのメリットデメリットがあるので
一概にも「こっちがオススメ!」とは言えないのです…
どちらの選択をしても
自分が納得し、自信が持てる選択であれば
それはあなたにとってより良い選択だと
私は考えています。
ですので、この二つの選択をするときは
ぜひ自分の心の声に耳を傾けて
自分に自信が持てる選択をしてくださいね(^^)v
4. 高まる緊張と面接対策
2社ともほぼ同時期に履歴書を提出し、
どちらも書類選考通過の連絡が来ました!
先に連絡が来た1社目は
3次面接まであり、かなりプレッシャーを感じましたが
「ここまできたらもう引き下がれない!」との思いで
面接対策をしました。
一般の転職のような業界研究や企業研究、
希望する企業でのなりたいポジションなどに加え、
私自身のうつ病に関する想定質問に関しても
準備を万全に進めていました!
私は主に下の項目をきちんと説明できるように
準備していました↓
- 罹患時期(休職から復職の流れまでも)
- 当時の通院の頻度
- 服薬の内容
- 体調変化時の自分でできる対応
- うつ病で学んだこと
- どのような時に配慮が必要か
上の項目をちゃんと言えるようにして
面接に備えました!
5. ついに面接!ドキドキが止まらない!
ここでやっと面接です!
面接では以下の項目を特に気を付けて
挑みました!
- 最初の挨拶から明るめに!
- 言える時に「ありがとうございます!」は
出し惜しみなく言う! - 「お忙しい中、お時間とっていただきありがとうございます」
は面接前後のどちらかに絶対に言う! - 面接のマナーはもちろん、
身だしなみも念入りにチェック! - わからないことは分かったフリをせず、
素直に質問をする!
至極当たり前のことだと思うかもしれませんが、
転職活動も初めてで、福祉関係の仕事も初めての私に
面接のチャンスをくださっただけでも
かなりありがたかったので
その思いは立ち居振る舞いと
感謝の言葉で出すしかないと思い
最悪、準備した文言が飛んでも
失礼のないようにしたいと考え、
より一層重視していました。
1社目は失敗…今振り返って思う悪かった点
1社目は一次面接は通過したものの、
二次面接で落ちてしまいました…
今思えば悪かった点は
リモートでの面接だったのですが、
パソコンのスクリーンセーバーの設定を
切り替えておらず、
一時画面が真っ黒になってしまい、
大パニックになってすぐに立ち上げたものの、
相手のカメラの画面が真っ黒のままで
面接を進めてしまったのがよくなかったと思います。
ちゃんと状況を説明して
相手のカメラが写っていないことや
私のカメラも写っているのか確認するべきでした。
このような準備不足が起きても
誠実に対応する姿を見せるべきだったと
猛省しました。
2社目で見事合格!自分で良かったと思う点
続いて2社目を受けた時は、
1社目での反省を忘れずに挑めました!
ただ、少しびっくりしたのが
面接といえばおなじみの
志望動機や自己PRなどの質問がなく、
ほとんど私のうつ病の経験についての質問でした!
事前に準備していなかった質問もありましたが
誠心誠意、見栄を張らず等身大の自分を伝えることを
意識して質問に答えていきました。
すると、面接時にその場で合格をいただきました!!!
その時はうれしい気持ちももちろんありましたが、
ホッとした気持ちの方が大きかったのを今でも覚えています。
今振り返ると、
自分がうつになったことに対して
ネガティブな感情だけでなく、
うつになって分かったこと
(ハンディキャップのある方の気持ちや
闘病の大変さ、理解されにくい苦しみ等、)
や、医療や福祉など、地域社会とのつながりが
とても重要であることを身をもって学べたことを
きちんと伝えられたことが
良かったのかなと考えています。
就労支援員になってはじめて知った別ルート!
就労支援員になって知ったのが障がい者向けの求人が
ハローワークだけでなく、以下のようなサービスを
展開している企業があることです!
1. 障がい者向けの転職サイトや転職エージェントも!
恥ずかしながら、転職するうえで
障がい者雇用の求人=ハローワーク
だと思っていたのですが、
下記のサイトのような
障がい者の就職・転職に特化したサイトを
運営している企業があることを初めて知りました。
少しサイトをのぞいてみると
私でも知っている大手企業の求人や
在宅勤務が併用可能な企業もあり、
給与面や企業の安定性、求職者の働き方のニーズにも
合っているのではないかなと思いました!
また、障害者の就職・転職に精通した
キャリアプランナーが在籍していることも
安心して相談できるのではないのかなと思いました。
こちらのサイトものぞいてみると
身体・精神・知的障害の特性に理解ある
専任アドバイザーが在籍しているので
安心して相談できるのと、
マッチングの質を重視していることから
半年後の就業継続率も高く、
安定した就労が見込めるのではないかなと感じました。
2. 体力作りから始めたい方は「就労移行支援」もアリ!
「いずれは働きたいけど、まだ体力やスキルが不安…」
という方は、通勤の訓練として
就労移行支援事業所からの利用がオススメです!
就労移行支援事業所について下の記事で詳しく解説しています。↓
【関連記事】【就労支援員の見聞録】就労移行支援で「これは良い!」と思うサービス3選
就労移行支援事業所は全国に2941ヶ所があるそうです。1
私の個人的な希望としては
ご自身の最寄りの地域の就労移行支援事業所に
実際に見学・体験されるのがオススメですが
まずは就労支援事業所がどんなところか
詳しく知りたいという方は
下の就労移行支援事業所のサイトから
資料請求もできるそうです。
- 厚生労働省 HP 障害者の就労支援対策の状況 — 就労系障害福祉サービスの概要 より引用 ↩︎
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事の内容を下にまとめてみました!↓
私がうつ病でも転職できた経緯
- 「ゆっくり様子を見ながら仕事量や裁量を増やしてほしい」
という要望が通らず、転職を決意! - 地域特化型の求人サイトで2社ほど受ける
- 「オープン就労」での転職活動に決める!
★「オープン就労」も「クローズ就労」も
より良い選択の一つ!
- 「オープン就労」での転職活動に決める!
- 履歴書の志望動機からうつ病を開示!
- 面接準備では私自身のうつ病に関する想定質問も準備!
- 想定外のことが生きても誠実に対応するのが大事!
- 自分がうつ病になって分かったことや学んだことを伝える!
就労支援員になって知った転職の別ルート
- 障がい者向けの転職サイトや転職エージェントの活用
- 体力やスキルが心配な方は就労移行支援事業所の活用もアリ!
私の経験を通して、
皆さんの転職の参考になれば嬉しいです(^^)
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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